正統派もつ焼き屋の系譜を受け継ぐ
ご主人は秋元屋の系譜にある“やきとん赤尾”で修行された後、水道橋の“でん”で焼きを担当。この経歴、もつ好きの読者諸賢であれば間違いないと確信していることでしょう。その後もカシラ、シロ、すべてにおいて火入れの素晴らしい串が次々に供される。ちなみに火入れはサウナでいえばサウナ室のセッティング。つまりここが肝なのである。
そして本日のメイン、網レバが到着。上質の網アブラと丁寧にくるまれたレバのハーモニーに濃厚なみそダレが追い打ちをかける。正直この時点で、発症以来努力で封じ込めてきた通風の発作がいつ起こってもおかしくない状況に。もはや背徳感でととのう域に。
下町の夜風を顔に受け、2軒目は町中華へ
ロスコからの高賢で再びヒートアップした体を冷まそうとゆっくり商店街を歩く。少しばかりぬるい夜風も、これはこれで心地良い。クールダウンすると、今度は少し汗ばんできた。味のある町中華の看板を発見。味楽亭。止まり木にチルアウトを兼ねて軽く一杯飲ろうと店内へ。
こぢんまりとした店内は、あるべき町中華の姿。メニューには細かい文字でびっしりと書き込まれた一品料理の数々。ハチノスのピリ辛和えとホッピーをオーダー。ここへきてまだモツを頼む自分にあきれながらも、運ばれてきた一皿は細切りの白髪ねぎ、きゅうり、ニンジン、水菜が一緒にラー油であえてあり、デキる店の空気をビンビンに感じる。厨房からはジュワーという揚げ物のロウリュサウンド。たまらずオーダーしたなす揚げ炒めは、旨そうな揚げナスがサウナストーンのように積み上げられた一品。一口かじれば口の中はもうサウナ室状態に。
最高のサ飯、町中華のカレーを世界遺産に
ホッピーの残りも少なくなってきた。〆は何にしようか…とメニューに半カレーライス380円の文字を発見。迷いなくオーダーした半カレーは、鶏がらスープをベースにした正統派町中華のカレー。そういえば六本木の香妃園久しく行ってないな…なんて思いを馳せながら完食。ごちそうさまでした。
正統派、昭和サウナに始まった今回のサ飯紀行、正統派もつ焼き店を経て、正統派町中華で〆るという、まさに王道づくし。今日はこのまま酔い気分で帰って、明日の会議に備えて寝るとしよう。明日はどんなサウナ、どんなサ飯と出会いが待ってるのだろう。
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●駒込カプセル&サウナ ROSCO(ロスコ)
〒114-0015 東京都北区中里2-4-8
03-3915-0005
https://rosco.tokyo/
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●もつ焼 高賢
駒込駅東口豊島区駒込1丁目28-15 第二ゼノアビル1階
03-6912-2959
https://twitter.com/motsuyakiko_ken?s=20&t=u4t_WJj4rzIJeU09jgKEuw
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●中華料理 味楽亭
東京都北区中里2-2-1田中ビル1F
03-3917-7548
https://www.mirakutei-komagome.com/