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 そうなると高野さん、いろいろ試したくなったとか。例えば水道水を使うのではなく、天然地下水を使って十割蕎麦をつなぐ方法なども試したという。最近では静岡県の柿田川の湧水や、鹿島神宮の御水取りの湧水をつかって繋いだそうだ。それぞれの水によって繋がり具合に違いがあるというから興味深い。酒繋ぎ蕎麦もその延長線上で開発していったという。

株式会社霧下そば本家のそば粉を使用
鹿島神宮の御水取りの湧水をつかって繋いだ十割蕎麦
酒繋ぎ蕎麦打ちの様子

平日の「朝蕎麦タイム」

「養生料理 高の」では今年2月から、朝の散歩の寄り道に、あるいは通勤前のビジネスマンの朝食として朝蕎麦を食べてもらえるように、平日(月は休み)7時から9時まで朝蕎麦営業を開始した。

 蕎麦メニューはその日の気まぐれ1種類だけ。高野店主が朝打った十割蕎麦と温かいつけ汁の「御椀と蕎麦切り」セットなどを提供している。つけ汁には店主の幼馴染が営む吉豊商店(船橋市地方卸売市場)などで仕入れた食材を使っているそうだ。

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朝十割蕎麦が手ごろな値段で食べられる
鯛のあら汁につけて食べる十割朝蕎麦も(撮影:バカボン氏)

 例えばある時は、オマール海老でとった出汁を合わせたつけ汁の十割蕎麦、また別の日は青のりのお椀と十割蕎麦などを日替わりで提供しているという。蕎麦はつけだれとお椀がついて500円というモーニングサービス感覚の一杯である。

オマール海老と「高の」の出汁で作ったつけ汁と十割蕎麦が供される日も
ある日の朝蕎麦(撮影:バカボン氏)
2022年7月の営業形態

「温かいお吸い物ともぐもぐ良く噛んで食べる真っ黒な蕎麦を朝の身体に取り入れる。お遊び要素もある蕎麦だと思う」と高野さんはいう。