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「胸元に目が行ってニュースが…」とクレーム、真冬に愛用の白いコートが消えて…元ローカル局アナ(39)に起こっていたこと――2022年上半期BEST5

塩地美澄さんインタビュー#1

2022/08/22

塩地 就職活動の時も周囲には持って生まれた華やかさがある子たちもいましたし、いくつかのテレビ局に落ちて「一般の企業に就職しよう」と考えていました。そんなとき、テレビ朝日アスクの代表の方から「諦めないほうがいいよ。まだ秋田朝日放送が募集しているから」と言われて、じゃあ……と入社試験を受けたら合格したんです。

写真=釜谷洋史/文藝春秋

――一般企業も受けていたんですね。

塩地 商社と美容系を中心に福利厚生がいいところを選んで受けたんです。“安定志向”だったんですよ(笑)。内定をいただいた会社もあったんですけど、人事の方に平謝りしてテレビの世界に飛び込んだんです。

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視聴率3%を出して泣きながら反省会

――秋田朝日放送では、毎週土曜の午前に約2時間放送の『サタナビっ!』という情報ニュース番組のMCを5年半やっていたそうですね。しかも、視聴率が20%あったとか。

塩地 当初は視聴率が低かったんですけど、関わらせていただくようになってから視聴率が上がって。

――塩地さんのおかげで?

塩地 誰もそう思ってませんよ(笑)。視聴率3%を出した時はみんなで泣きながら反省しましたし、試行錯誤しながら番組を作っていくことが楽しかったです。番組のおかげで、秋田では「人気アナウンサー」として認識していただけるようにもなりました。