文春オンライン

2022/08/22

塩地 ストーカーまではいかなくても、会社にキスマークが入った手紙がきたり、私宛の無言電話がきたり、そんなことはありました。

――視聴者から「胸元に目が行ってニュースが頭に入らない」という苦情がきた時もあったとか。

塩地 その苦情を聞いて、胸が余計な情報になることを知りました。胸に関してはもともとコンプレックスだったんですけど、「強調したらダメなんだ」と。それで、抑える下着を身につけるようになったんです。

写真=釜谷洋史/文藝春秋

――「なんでそんなことを言われなきゃいけないの?」とは思わなかったですか?

塩地 「発見」という気持ちの方が強かったですね。わかりやすく情報を伝えることはアナウンサーの大事な仕事なので、日ごろから考える機会は多かったんです。でも、情報を伝える時に目と口、テロップには目がいくことまでは想定していましたが、胸元を見る方もいるんだとは思わなくて……。

真冬に消えた白いコート

――“人気アナウンサー”になっていく中で、やっかみはありませんでしたか? 

塩地 私はライバル視されていたほうで、いろんなものが消えましたね。一番困ったのは、真冬の寒い日にお気に入りの白いコートが消えたこと。ポーチならいいけど、コートはやめてほしかったです(笑)。

――随分と物騒な話ですね(笑)。犯人の目星はついていたんですか?

塩地 察しはついていたけど、警察沙汰にしたくないので届け出はしなかったです。上司は事態を把握して私のことをフォローしてくれたし、おこがましいんですけど、売れることは嫉妬されることでもあるんだなと思いました。