「家にいないで京セラに来てください!」
その肩の良さ、強さに加えて中嶋監督就任後は「ストライクゾーンの中で勝負できるリードをする捕手」として球界でも随一の捕手へと成長している。山本由伸投手をはじめボールに力のある投手陣を“球数を抑えてゾーンの中で勝負”、そして勝ちにつなげてきた。ライバル捕手でもある伏見寅威も一目置く若月のリード。
「難しく考えすぎるな。シンプルに。普通にリードしなさい」
ベンチ内で中嶋監督からボソッと送られるアドバイスも生きた。
マスクを被る機会が増えれば増えるほど考えることが多くなってしまうというキャッチャーという職業。中嶋監督のポイント、ポイントでの的確なアドバイスにより頭の中も整理できるようになった。
山本由伸のインスタグラムにもよく登場する通称「若月さん」(笑)。
打撃が良くなってバットを持っている時間、練習前に早めに来てベンチ裏で素振りをする時間が増えているという(笑)。
打席数は多くはないものの150打席ほどたって打率は3割を大きく超える。出塁率もまだ4割近い。そして得点圏打率は8月21日現在で.450と驚異的な若月さん。長打の合計数、四死球の数もキャリアハイをすでにマーク。自慢の強肩に加えて、リード面での成長、そして恐怖の下位打者となっている若月さん。
ブルーウェーブには中嶋監督、三輪さん、日高さん……素敵なキャッチャーが沢山いた。バファローズにも的山さん、古久保さん、光山さん……大好きなキャッチャーが多くいらっしゃいました。
さあ、オリックス・バファローズの名捕手へ。「若月さん」に要注目! 他チームは要警戒人物ですよ! そして若月節にも是非ご期待下さい! もし連覇することになったら……なんて言うてくれるんやろか(笑)。楽しみでしゃーない今日この頃。
「いいですかー、皆さん! 家にいないで京セラに来てください!」
こちら名言確定で宜しくお願い致します。
◆ ◆ ◆
※「文春野球コラム ペナントレース2022」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/56682 でHITボタンを押してください。
この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。