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「先月は16万、今月11万以上…」37歳・女性保育士が「手取り20万円未満」でもホスト通いを止めない理由

『ホス狂い』 #2

2022/08/27

 高校生でゲイバーに出入りするなんて、なかなかに物おじせず、行動的な性格が透けて見えるが、そんな彼女が遊び場を二丁目のゲイバーからホストクラブに鞍替えしたのはTinderで出会ったホストがキッカケだったという。

「今から4年くらい前だけど、マッチングアプリをよく使っていて。そのときにマッチングした人がホストだったんです。連絡先を交換することもなかったけど、アプリ内でのメッセージのやりとりはすごく丁寧で、わたしがホストに興味ないと伝えた上で『枕営業するのか?』とかの質問をしても、ちゃんと答えてくれるいい人でした。いつか彼が働いている姿を見たいと思いながらも、なんとなく2年温めてしまって、いざ行こうと思ったら辞めてしまっていて」

「来てくれないなら、自殺するかも」

 その頃、ちょうど興味のある展覧会が大阪の美術館で開催された。それを観るために大阪へと旅行した際、せっかくの機会であることと、旅の解放感も手伝って、そのホストが働いていた系列店の初回へと足を運んでみたという。

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「楽しかったけど、不思議な世界だなって思って興味が湧いて。そのすぐあとに、腎盂炎を患って入院することになったんだけど、入院中って暇じゃないですか。だからホストクラブについて猛勉強を始めたんですよね。YouTubeを見たり、ホストのTwitterをチェックしたりなんですけども。ホストクラブ用語とか、初回の客はどう扱われるのかとか」

 そこには、これまで知らなかった世界が広がっていた。知識を仕入れたことで、ますますホスクラへの興味が高まったところで、再びTinderでホストとマッチングし、歌舞伎町で食事をすることになったという。

「そのホストと居酒屋で一杯、飲んだところで、店においでよって誘われて。わたしが苦手なオラオラ系のマッチョな男性だったし、お金もないし……

写真はイメージです ©iStock.com

 その頃には、ホスクラの初回って1000円とかで飲めるって知っていたから、わざわざその男性のお店に行くこともないので『嫌です』って断ったら、『来てくれないなら、自殺するかも』って。初めて会った人にそんなこと言われてびっくりして。断ったあとに、歌舞伎町をウロウロしていたところを外販に声掛けられて、まったく別の店の初回に行った。それが歌舞伎町のホスクラデビューです」