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難病指定されている「クローン病」の疑い

――さらに症状が悪くなってしまった?

山田 北海道ロケの1日目から、うずくまってしまうくらい体調が悪くなりました。おかしいなと思って熱を測ったら38度以上あって。スタッフさんたちが「病院に行ったほうがいいよ」と言ってくれたので、「明日も症状が悪かったら、病院に行こう」と。

 そしたら、その日の夜中にガタガタと震えが止まらなくなってしまって、熱も39度まで上がってしまったんです。嘔吐もするようになったので、慌ててホテルに救急車を呼んでもらって、現地の病院に行きました。

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 そのあと東京に帰り、盲腸切除の手術をしてくれた病院の主治医の先生に、これまでの症状や、体調不良の原因がわからないことを話したら、「僕の知り合いに、北海道でクローン病の研究をしている先生がいます。山田さんの症状は、その先生から聞いていたクローン病の症状に近い」と言われたんです。

 

――そこで初めて、クローン病の疑いを持たれた、と。大腸や小腸などの消化管に、原因不明の炎症が起こる病気だそうですね。

山田 クローン病について調べてみたら、難病指定と書いてありました。医者にも「治ることはないから、うまく付き合っていくしかない」と言われて、絶望的でしたね。クローン病治療として処方されたペンタサという薬を飲んでみても、全然効かないし。「この先、どうすればいいんだ」って。

鍼灸師の先生に「食べすぎが原因」と言われ、絶食をすることに

――仕事にも支障が出てしまいますよね。

山田 私の仕事は、海外のロケでもバラエティでも、ゲテモノを食べたりして無理を利かす仕事だったわけですよ。でも病気が治らないなら、それができない。もうテレビに出続けるのは無理だと思いました。“お先真っ暗”みたいな気持ちでしたね。

――そこから、どうやって治療を行うことになるのでしょう。

山田 ある友達が「私の友達の顔面麻痺を治してくれた鍼灸師の先生が、上海から日本に来ているから、その先生のところに行こう」と言ってくれて、その人のところに連れて行ってくれたんです。

 そこで、その先生に診察してもらったら、「クローン病ではないね。おそらく、食べすぎが原因で、胃と腸が動かなくなっているだけだよ」と言われて。私は自分が食べ過ぎている認識はなかったので、「私はそんなに大食いじゃないです」と伝えました。

 でもその先生には、「いいからまずは絶食して、胃の中を全部空っぽにしよう」と言われてしまいました。

写真=山田まりやさん提供