「またお会いしましたね!」

 朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ)に登場したオードリー春日俊彰は山梨県から桃狩り中継を行なった。高品質な浅間白桃の中でも「特秀クラス」の桃を食べようと糖度13度以上の桃を探し奮闘する春日。最初に選んだ桃の糖度は12度で惜しくも失敗。それが3度ほど繰り返される間に脚立から転げ落ちるなどの小ボケで衣装は泥だらけになっている。残り30秒で選んだ桃が糖度13.3度。見事、時間ギリギリでクリアし「春日、やってくれたなあ!」とスタジオの加藤浩次も称えた。

春日俊彰 ©文藝春秋

 その日の深夜。『午前0時の森』火曜版(日本テレビ)でも、「おいおいおーい!」と中継で入ってきたのが京都駅前にやってきた春日だった。この番組は、月曜は劇団ひとりと村上信五、火曜は若林正恭と水卜麻美アナウンサーが出演する今年4月から始まったトーク番組。放送直前に収録する疑似生放送の形を取っている。従って春日は、朝に山梨へ行き、夜は京都にやってきたことになる。そのせいでズボンや靴は泥で汚れたままだ。春日は、先週番組で実施した「日本地図を検証してみよう」の中から、京都の人はじゃんけんで「パー」を出すのが好きという統計が本当かを確かめるためにやってきた。その前の週には、水卜アナがコロナ療養で欠席したため、代役として登場した春日だが、意外なほど早く再登場を果たしたのだ。

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 京都駅前のまばらな人影を見て「すごい人気ですね、人だかりで」とイジる若林に、すかさず「はけてもらっていい? 誰もいない感じにして」と中途半端に集まった人に声をかける春日。誰もいなくなった光景を見て「おい、春日、全然人気ねえじゃねーか!」とツッコむ若林……と、息のあった“茶番”を繰り広げるのが楽しい。スタジオから春日をイジりまくり、中継先の春日は若林の望むとおりの反応をして、若林がキャッキャッと喜んでいる「これぞオードリー」な構図だ。肝心の検証のほうは、「パー」と「チョキ」が拮抗する実に微妙な結果に。「行かなくても良かったのかもしれない」と言う若林に春日は「とどめとけよ!」と吠えるのだ。この後、翌朝には東京に向かい、昼の生放送『ヒルナンデス!』(日本テレビ)に出演するというから驚きだ。

若林正恭 ©文藝春秋

『あちこちオードリー』(テレビ東京)では「テレビ出演本数ランキング」で1位を獲ることを目指すという“野望”を明かしていた春日。上半期は、2位につけている。帯番組のレギュラーがないまま年間1位になるようなことがあれば前人未到の大記録だ(2位でも驚異的だが)。春日が画面に映るとパッと明るくなる。ならば1位に輝き、日本中に幸福感を撒き散らしてほしい。

INFORMATION

『午前0時の森』
日本テレビ系 月・火 23:59~
https://www.ntv.co.jp/mori/