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──底辺女子の日常。
草下 ええ。usagiさんは、本人いわく“閉塞感のある地方の町”の出身なんですよ。彼が見てきた女子たちは、必ずしもゆるふわ、ほっこり、キラキラばかりではないと。
そこで、「田舎の女の子たちが必死で生き抜く日常をマンガにしたい」と思ったそうです。
片方だけの靴を売る謎の露店「泥棒市」
──『地元最高!』は、それぞれのエピソードにすごくリアル感がありますよね。たとえば「泥棒市」や、「クスリ入りのおにぎりを売るお店」など。どこまでが実話なのでしょう?
草下 実話を元にしたエピソードが多いです。泥棒市は関西に本物がありますし。
──売り物が謎だらけですね。片方だけの靴とか、ピカピカに磨いた10円玉を20円で売るなど。
草下 あれは、usagiさんや私が実際に見た売り物です。「なんでこんなの売ってるんだ?」というものばかりで、面白かったんですよね。
おでん屋で「はんぺん、はんぺん、こんにゃく、はんぺん」と言うと…
──クスリ入りのおにぎりを売る店も、実在するんですか?
草下 もうつぶれちゃったんですが、ある繁華街にたこ焼き屋があって。そこでは普通に、店員がコカインやマリファナを売っていました。
──え、じゃあマンガのおにぎりのように、たこ焼きの中にクスリのパックを入れて?