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《泥棒市、本気のヤキ入れ、底抜けの貧困》アウトロー系女子の“超ハードモードな日常”とは「はんぺん、だいこん…おでんを“ある順番”で注文すると違法なアレが」

《泥棒市、本気のヤキ入れ、底抜けの貧困》アウトロー系女子の“超ハードモードな日常”とは「はんぺん、だいこん…おでんを“ある順番”で注文すると違法なアレが」

『地元最高!』アウトロー系編集者インタビュー#1

2022/09/17
note

──底辺女子の日常。

草下 ええ。usagiさんは、本人いわく“閉塞感のある地方の町”の出身なんですよ。彼が見てきた女子たちは、必ずしもゆるふわ、ほっこり、キラキラばかりではないと。

 そこで、「田舎の女の子たちが必死で生き抜く日常をマンガにしたい」と思ったそうです。

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片方だけの靴を売る謎の露店「泥棒市」

──『地元最高!』は、それぞれのエピソードにすごくリアル感がありますよね。たとえば「泥棒市」や、「クスリ入りのおにぎりを売るお店」など。どこまでが実話なのでしょう?

草下 実話を元にしたエピソードが多いです。泥棒市は関西に本物がありますし。

違法露店に警告する捜査員 ※写真はイメージです

 

──売り物が謎だらけですね。片方だけの靴とか、ピカピカに磨いた10円玉を20円で売るなど。

草下 あれは、usagiさんや私が実際に見た売り物です。「なんでこんなの売ってるんだ?」というものばかりで、面白かったんですよね。

『地元最高!』 Ⓒusagi/彩図社

おでん屋で「はんぺん、はんぺん、こんにゃく、はんぺん」と言うと…

──クスリ入りのおにぎりを売る店も、実在するんですか?

草下 もうつぶれちゃったんですが、ある繁華街にたこ焼き屋があって。そこでは普通に、店員がコカインやマリファナを売っていました。

『地元最高!』 Ⓒusagi/彩図社

──え、じゃあマンガのおにぎりのように、たこ焼きの中にクスリのパックを入れて?

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