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「4人ともクセ強いから大変。天狗になったことも…」それでもGLAYが“解散しない真相”〈ファンクラブ創立25周年〉

2022/09/23

 息苦しくなるようなこの世の中だからこそ、生活の利便性に直結しなくても、ひたすら心を潤してくれるエンターテインメントを求める。大好きなアーティストの音楽はその最たるものだろう。

「『明日はきっとよくなるはず』、GLAYの音楽に触れるなら、そうやさしい気持ちになってほしい」

 これは9月21日にリリースした60thシングル「Only One,Only You」の収録曲、「クロムノワール」についてのインタビューで、リーダーのTAKUROが語った言葉だ。

 そして彼らの音楽はまさに、うだるようなこの夏、やさしい風を吹かせていた。すでに秋空が広がってはいるが、届いた新曲をタイムマシンにし、ほんの少しGLAYの「2022年の夏音」を振り返ってみたい。

大阪城に響いたGLAYの「夏音」

 いざ時計を巻き戻し、7月13日に遡ってみる。この日、多くの人が待ちわびた彼らのサウンドが、猛暑の大阪城ホールに響いた。時にはビリビリ、時にはセンチメンタルに!

TERU ©岡田裕介

 開催されたのは、GLAYのライブ「We♡Happy Swing~ Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.』。本来なら昨年の夏行われるはずだったが、コロナの影響で1年延期になっていた公演だ。そして記念すべきGLAY1000回目のライブでもあった。

 大阪城公園は太陽がカンカンに照りつけていたが、早くからファングッズのタオルやTシャツを着たファンたちが集まっていた。通り過ぎる人のバッグの多くに、TERU考案のキャラクター、ズラーのチャームがポフポフと愛嬌たっぷりに弾んでいる。クーッ、このユルい顔、なんとも穏やかな気分になる。これぞライブ! 開演前の景色も醍醐味の一つだ。

 2階席からアリーナを見ていたら、杖をついたシニアの方がスタッフに誘導されていくのが見えた。1人参戦のようで驚いたが、GLAYのライブではご年配の方も多いという。

 なんたってファンクラブ創立から25周年。20歳で入った人は45歳、50歳で入った人は75歳。私は長く活動しているバンドを見ると、つい毎回この計算をし、感動してしまう。喜びを共有する愛しい時間の長さ、なんとすごいのか!

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