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W主演の経緯と“不仲説”の真相「寺脇さんは自ら降板を申し入れた」

 もうひとつ、スタッフですらも寺脇の復帰を予測できなかった理由に、寺脇降板の際に囁かれた2人の“不仲説”があった。スポーツ紙の芸能デスクが解説する。

「もともと『相棒』の構想段階で中心人物と想定されていたのは寺脇さんでした。その相手役として名前があがったのが水谷さんだったんです。水谷さんのキャリアを考慮し、ドラマは寺脇さんと水谷さんのW主演になった経緯があります。とはいえ、寺脇さんは尊敬する俳優にあげるくらい、水谷さんに心酔していたので、W主演は願ってもないことでした。

 しかし、シリーズが進むにつれて右京のキャラクターが全面に出るようになり、現場でも水谷さんの意見が採用されるようになると、寺脇さんは複雑な思いを抱えるようになった。当初は和やかだった雰囲気もいつしか消え、寺脇さんは『水谷さんに気持ちが届かない』とぼやくようになりました。水谷さんもそんな寺脇さんの気持ちを察しており、『寺脇くんは主役を張れる役者なのに、このままではいつまでも二番手のままだ。今後のことを考えてみてはどうか』とアドバイスしたそうです。そしてついに、寺脇さん自ら降板を申し入れたのです」

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新シリーズは10月12日からスタートする(テレビ朝日、番組Twitterより)

寺脇復帰を提案したのは他ならぬ水谷「もう一度一緒にやろう」

 いつしか水谷中心に変わってしまった『相棒』に疎外感を覚えるようになり、身を引く決断をした寺脇。だが、今回の寺脇復帰を提案したのは、他ならぬ水谷だったという。『相棒』を制作する前出の東映関係者が語る。

「水谷さんは、寺脇さんへのオファーが決まった段階で自ら寺脇さんに電話をかけて、『よろしくね』『もう一度一緒にやろう』と伝えたそうです。その後、2人は改めて食事に行ったと聞きました。その場で何が語られたのかはわかりませんが、最後の相棒は寺脇さんしかいないという、水谷さんの思いが伝わったのでしょう。長年のわだかまりが消え、前向きになった寺脇さんはオファーを快諾したといいます」

 水谷は週刊新潮の連載で、寺脇への思いを次のように語っている。