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「参加したのは、おおむね20代の(中国籍の)会社員と留学生です。ちょうどハロウィンイベントのために『大白』の衣服を調達していたのですが、よく考えたら体型や顔がすべて隠れる。抗議運動にもうってつけの格好だと。もちろん、着用はゼロコロナ政策を批判する目的から、皮肉としておこなったものです」

 参加した一人に連絡を取ってみたところ、そういう理由だった。彼ら数人は友人関係だといい、いずれも中国の体制に批判的だが、特に明確な組織を作っているわけではないようだ。

覆面で政治運動をやりたい人たちにとっては、意外と役立つ防護服

 やがて10月22日に党大会が閉幕し、翌日に習近平派で一色の次期常務委員の顔ぶれが発表された後も、抗議の動きはむしろ盛んになっている。

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 アメリカのRFAや台湾の中央通訊社などによれば、スタンフォード大学、ミシガン大学、シカゴ大学、ジョージ・ワシントン大学、コネチカット大学、カナダのトロント大学、イギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドン、韓国の高麗大学など、すくなくとも20か国の200以上の場所で「橋の男」に呼応したビラ張りなどの動きが出たという。

早稲田大学をはじめ日本各地でも出現

 いっぽう、以下の写真は、私の友人が10月22日午前11時半ごろに実物を確認した、早稲田大学の社会科学部学生掲示板に貼り付けられていたビラである。

早大のポスター。アジビラには似つかわしくない「崩壊しやがれ!」という少年マンガ調の文言が、いかにもいまどきの若い在日中国人が書いたっぽい

 ビラはすくなくとも6種類。「政治的な」意見のSNSでの発信やキャンパス内でのポスターの掲示を禁じるお触れを出した早稲田大学中国留学生会(CSSA)を批判する内容もあった。いずれも文法的には正しいものの、外国人が書いたことが察せられる言葉づかいの日本語で書かれている。

 ほか、私がネット上で情報提供を受けた限りでは、10月18日~25日の間に、本郷の東大キャンパス内、慶大キャンパス内(?)、新宿、渋谷、京大・阪大のキャンパス内や関大前通りなど、首都圏と関西圏の各地で「橋の男」のスローガンや習近平批判が書かれたビラが発見された模様である。

10月18日、大阪大学豊中キャンパス内に貼られていたという反習ポスター