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 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。

タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる

 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。

テンヤに巻きつけた状態

 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。

しばらく使った後に引っ張っても千切れなかった

 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。

わかさぎに喰いついた衝撃の魚は…

 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。

 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。

見た目はほとんど変わらず

 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。

 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。

 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。

 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット!

 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。

 一か八かで抜き上げると……。

自己記録を上回るタチウオ

 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。

 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。

指6本の「ドラゴン」と呼ばれる大型であった

 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。