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「毎年、商店街はハロウィーンにかこつけて騒ぐ連中からひどく迷惑をこうむっています。ゴミの問題もありますし、喧嘩やナンパ、街中で大小かまわず用を足す人もいます。2階に上がる階段や、ビルの間、ひどい時にはエレベーターの中を汚されたことだってあります。毎年のようにお店のシャッターが押し潰されて変形し、サンプルケースを割られることもあります」

センター街をパトロールする小野寿幸さん Ⓒ文藝春秋 撮影・宮崎慎之輔

 昨年はハロウィーンの直前まで緊急事態宣言が発令されていたこともあり、人々の“密”への警戒心も強かった。しかし、今年は全国旅行支援の開始や外国人旅行客の入国緩和など、コロナ禍が終わったような空気が漂っている。小野さんは昨年に比べて人が増えるのではないかと危惧していた。

「もういい加減にしなさい」

「今年は入国制限も緩和されて街に外国人観光客が増えています。ここ数日は感染者数が増えているのですが、若者はコロナが怖くないですからね。関係なく渋谷にくるんです。例年よりも人が増えると予想して、警察や区役所と連携していつも以上に警戒を強めています。終電で帰る人たちはまだ大人しいんです。たちが悪いのは22時過ぎから渋谷にやってくる人たち。彼ら明け方まで酒を飲んで騒ぎます。若者じゃなくてバカ者ですよ。もういい加減にしなさいという感じです」

 小野さんの危惧するように、人の流れが多くても不安をかかえる店舗も多いようだ。近隣の宝飾品店の店員はため息をつく。

パトロールの人員も豊富 Ⓒ文藝春秋 

「うちの店みたいなところはハロウィーン関係ないですし、逆にお客さん渋谷こわがってきませんからね、売り上げは期待できません。明日からは6時には閉めようと思ってます」

 既にセンター街には人があふれかえり、コロナに対する危機感はみじんも感じられない。近隣のディスカウントストアの店員は語る。

区は酒類販売の自粛をお願い Ⓒ文藝春秋 撮影・宮崎慎之輔

「最近人すごいっすよ。毎晩、若者やら入国規制緩和で外国人がガンガン来て、夜に酒を買っています。酔っ払いも多くて毎日ゲロ掃除です。渋谷区の要請で酒売っちゃだめといわれているけど、でも売り上げはあがるし、どうしようか上と話しています。予想では、29日の土曜日夜と31日の月曜日がヤバいんじゃないかな。平日なんて関係ないっすよあいつらは」