文春オンライン

2022/11/18

占いを上手に活用しているのは「自分のことを愛している人」

――なるほど。ただ占いの結果を享受するだけでなく、参考にして行動することが大切なのですね。

細木 そう。逆に言うと、占いで自分の人生を決めてもらおうというのは無理な話。「占いでいい結果が出たのに、何も起こらなかった!」と嘆く方もいるのですが、その結果を受けてどんな行動を起こしたか、どんな種まきをしたかを問うと、「何もしていませんでした」と答える人がほとんどなんです。

©️釜谷洋史/文藝春秋

――占いをうまく活用できる人とできない人、それぞれに特徴はありますか?

細木 自分のことを愛している人には、占いを上手に活用している人が多いですね。自分の幸せに貪欲だから、どんな占いの結果が出ても未来に活かそうという心を持っています。

 また、そういう方は自分で判断して行動するから、たとえ思い通りに行かなくても「占いのせい」「誰かのせい」とはしないんですよね。途中でうまくいかないことがあっても一喜一憂せず、「やり方を変えてみよう」「今度はこれを試してみよう」と前向きに試行錯誤をするから、最終的に占いが示した“いい結果”にたどり着ける可能性が高いのだと思います。

 一方、ネガティブで自信がない人は、占いの結果に振り回されてしまう人が多い印象です。自分の考えに自信がないから、大事な決断を占いに委ねてしまったり、いい結果が得られるまでいろんな占いを渡り歩いたり……。自分では何も決断したくないから、すべて占い任せ、他人任せ。そんなのいつまでたっても自信がつくわけないですよね。

「厳しいことをガツンと」は今の時代に合っていない

――細木数子さんとかおりさんの「占いのスタンス」に違いはありますか?

細木 先程、母からは占いそのものというより、「目の前の人と向き合う」ことや「人を幸せにしたい」という思いを引き継いだと話しましたよね。その根本的な考えは今でも同じです。ただ、伝え方は時代に合わせて柔軟に変化させなければいけないなと思っています。

©️釜谷洋史/文藝春秋

――占いも時代に合わせる?

細木 母の時代は「厳しいことをガツンと言うスタイル」が合っていたのだと思いますが、今の時代にそのスタイルは合っていないな、と。

 もちろん、私も相手や状況によっては厳しくアドバイスすることもあります。でも、今の時代は「寄り添いながら相手の悩みや不安を丁寧に紐解いていくスタイル」が求められていると思いますね。

――なぜそのような変化が?