文春オンライン

2022/11/18

悩みが深刻になってから相談に来る人たち

細木 今と昔では、コミュニケーションのとり方が異なるから。昔は「みんなで助け合う」のが良しとされてきたけど、今は「家族や一人の時間」を最優先にする人も多いじゃないですか。

 ご近所付き合いが盛んだった時代は、「煩わしいな」と思う関わり合いも多かったと思います。でも、何か困ったことがあった時、すぐに手を差し伸べてくれる人も多かったはず。

 家族や一人の時間を大事にするようになった今は、周りに干渉されずに自分の好きなことや趣味に没頭しやすくなりました。その一方で、深い人間関係を築いていないから、何かトラブルが起こった時に相談できる人や、手を差し伸べてくれる人がいなくて八方塞がりになる人が増えている。

 そのため、母が占いをしていた時代よりも、今の方が悩みが深刻になってから相談に来る方が増えています。

本人インスタグラムより

――誰かに頼ったり、相談したりすることに慣れていない人が多い?

細木 そうですね。せっかく勇気を持って相談に来てくれても、強い言葉で返してしまうとそれ以上何も言えなくなってしまう。だから、寄り添う姿勢が大事なんです。

――後継者と言っても、全てが同じではないのですね。

「かおりは“細木数子”になる必要はない」

細木 実は、私が後継者になるかどうか迷っていたひとつに、「母のようになれるのか」という不安がありました。母のようにどんなバッシングを受けてもブレずにいられるのか、そして、母のように人を幸せにできるのかーー。

 でも、そんな私に母は「かおりは“細木数子”になる必要はない。かおりはかおりのやり方で、目の前の人たちに向き合えばいい」と教えてくれました。

 たった一人の六星占術後継者として、母が長年かけて築き上げてきた想いは守りつつ、時代と私に合った方法でこれからも悩める人たちと向き合っていきたいですね。

©️釜谷洋史/文藝春秋

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