「地獄に落ちるわよ」
2000年代前半、インパクトのある毒舌で一躍有名になった占い師・細木数子さん。著書『六星占術によるあなたの運命』は累計1億冊以上を売り上げ、『ズバリ言うわよ!』をはじめ数々のテレビ番組でも活躍した。
そんな彼女が後継者として指名したのは、娘の細木かおりさん。かおりさんは現在、世界にただ一人の六星占術継承者としてメディアやSNSなどで幅広く活動している。また、かおりさんの元には毎日たくさんの占いに救いを求める人が訪れる。
実は、子どもの頃は「占いが嫌いだった」と語るかおりさんに、占いとの正しい付き合い方を伺った。(全3回の3回目/幼少期編、結婚編を読む)
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占いそのものよりも「思い」を引き継いだ
――後継者になると決断してから、細木数子さんからはどんな教えがあったのでしょうか?
細木かおりさん(以下、細木) マニュアルなどはないので、毎日何時間も話し合いました。これまでに母が書き溜めた手書きの原稿をゆずってもらい、何度もそれを読み返したりも。母は弟子だけでなく、秘書もいなかったのでとにかく一から全て引き継いでもらいましたね。
――占いの仕方などの講習も受けた?
細木 基本的な仕組みや考え方などは教わりました。みっちり講習があったわけではないですが、母との会話を通じて学びました。占いそのものよりも、「目の前の人と向き合う」ことや「人を幸せにしたい」という思いを引き継いだのだと思っています。
「80歳になったら引退する」と決めていた数子さん
――引き継ぎが終わり、かおりさんが占い師として独立した後の細木数子さんはどんな生活をされていたのでしょう?
細木 母は「80歳になったら引退する」と決めており、その宣言どおり80歳までに引き継ぎを終え、表立った活動を控えるようになりました。
それまで何十年も分刻みで管理された生活を送っていたから、引退後は自分のペースで穏やかに暮らすことを強く希望していて。好きな時間に起きて、好きな時間に寝る。そして、孫やひ孫、我が家のわんこたちに囲まれ、穏やかに、幸せそうに過ごしていました。
――テレビに出ていた、強気な細木数子さんとは少しイメージが違うかもしれません。