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千鶴 ただ、実際に話してみたら「ああ、意外と誠実な人なんだな」と。出会って話してみたことで、一瞬で印象がよくなったんです。

――祐樹さんも初対面の段階で、千鶴さんを意識されていたのですか。

後藤 見かけた時は、他の後輩の奥さんだと思ったんですよ。変な意味ではなく、可愛らしい子だなとも思って。それが第一印象ですね。

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 あと、お互い地元は近いのに、ちょっと地元っぽくない印象もありました。実際、話を聞いてみると、地元にずっといる感じではなくて、他の場所に住んでいたことがあったり、旅行でほかの国を見て回っていたり。そういった、いろんなことを経験してきた雰囲気が出ていましたね。

 

付き合って1ヶ月で同棲へ

――出会った頃は、お互いにパートナーがおられたりは?

後藤 いました。当時の僕は離婚をした後で、お子さんのいる年上の方とお付き合いしていたんです。

 ふたりで未来図みたいものを話していたときに、最初は「祐樹君も子供たちと会えるなら会ったほうがいいし」って前向きなことを言ってくれてたんですよ。でも、だんだんと僕の子供に対して「私は関係ないし」っていう言動が見え始めて、ちょっと先が見えなくなりつつあったんですね。

千鶴 私はユウ君と出会ったことによって、前の人の器の小ささみたいなものがすごく見えちゃって。私が借りた部屋に一緒に暮らしていて、別れた後、部屋を解約する時に修繕費を出さなきゃいけなくなったんですけど、「お金がない」って言われて。さらに「修繕費が出せないほど貯金が減ったのも私のせいだ」とも言われて「エッ」って。

 私も働いていたけど、引っ越し代とかあるから修繕費すべてを出すのはキツかったんですよ。そうしたらユウ君がパッとすべて払ってくれて、同じくらいのタイミングで私たちが一緒に暮らせる部屋も借りて、家具や家電一式も用意してくれて。

 

――当時、同棲の準備を進めていた祐樹さんの心境は?

後藤 僕は出所して1年くらいの時期で、正直、まだいろんなことが落ち着いていなかったんですけど。実家に住んでいたし、出ていかなきゃいけない事情もなく、最初は実家で同棲ができたらいいな、程度に思ってて。

 チーとのことを家族に相談したら、付き合うならいきなり実家で同棲するんじゃなくて、よそに部屋を借りてしたほうがいいよって言われたんです。それで数年うまくいっていたら一緒に実家で住めばいいじゃんって。それでいろいろ考えて、まずは実家を出ようと。

 なので、2013年の12月から付き合って、1月には同棲を開始した流れですね。