同棲を始めてわかった、夫・祐樹の「意外な一面」
――同棲してすぐに結婚を意識されたのでしょうか。
千鶴 最初の頃はあんまりわからなかったな。ねえ。
後藤 「ねえ」って。俺はわからないよ(笑)。離婚をしてから新たにお付き合いする人とは絶対に結婚前提でと思っていたので、僕は結婚したいなって。
千鶴 結婚を焦ってはいなかったですけど、いずれはしたいとは。意識し出したのは、主人の家族に会ったりとか、ご飯行ったりとか。あと、ユウ君の2番目のお姉さんの会社で働いていた時期もあって、そのあたりで家族として受け入れてくれてる感じがあったので。そこで意識しましたね。
――祐樹さんが9月に出された著書『アウトローの哲学(ルール)』(講談社ビーシー)では、ご家族が千鶴さんに対してたいへん良い印象を抱いていたと書かれていましたね。
後藤 それまで僕が家族に紹介してきた女性とはまったく違うタイプの子だったのもあります。今まで付き合ってきた女性はギャルみたいなタイプが多かったんですけど、妻はそうではないですし。それに、僕に合わせてくれる人と付き合うことが多かったんですけど、妻は自分の意見を持っているタイプなんです。
あと、うちの家系って女ばっかりなのでいろいろ大変だと思うんですよ。女性いっぱいのなかに入っていかなきゃいけないじゃないですか。でも、うちの姉ちゃんたちと初めて会った時から打ち解けて。で、付き合ってちょっとしてから「千鶴と付き合って、祐樹が変わった。ありがとね」みたいなことを妻に言ってくれたみたいで。
――変わったのは、どういった部分が。
後藤 僕としては、すごく真面目に働くようなったし、人との付き合い方とか性格とか。少しずつ丸くなっていったかなって。どう?
千鶴 出会った頃は、主人が本性を全然出してなかったので(笑)。
後藤 本性って(笑)。
千鶴 まだ猫かぶってる感じで、同棲したくらいから徐々に本性が。すごく短気だったんです。一番ビックリしたのが、急に割り込んできたバスにクラクション鳴らされてマックシェイクを投げようとした時。腕を掴んで止めましたけど「これ怒るとこ?!」って。
後藤 理不尽なことをされるとピキピキッてなっちゃうんですけど、そのたびに妻が「別にいいじゃん」って。それで「冷静になろう、冷静になろう」と自分に言い聞かせて、だんだんとカッとならなくなりましたね。