Q 大卒内定者のニュースでよく分からない言葉が…「充足率」って何?

 来年春入社予定の主要企業の大卒内定者は、前年と比べて5.7%増えたと報じられていました。全体の増加は4年ぶりなのだそうです。

 そんな中で、「充足率が過去10年で最も低かった」という話も出ていたのですが、あまり聞き馴染みのない言葉だったので、ちょっとよく分かりませんでした。「充足率」とはどういう指標で、高い・低いにどのような意味があるのでしょうか。(10代・男性・学生)

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A 充足率が低いということは…

 充足率とは、募集人員に対して、実際にどれだけの人を採用できたかの比率のことです。

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 たとえば100人の新入社員を採用する予定だったところ、実際に入社したのが80人だったら充足率は80%です。

 企業によっては、学生に内定を出しても他社に逃げられる場合があるので、募集人員より少し多めに内定を出すことがあります(100人の募集に対して110人など)。でも、実際に入社したのが80人なら、充足率は、やはり80%です。

充足率とは、募集人員に対して、実際にどれだけの人を採用できたかの比率のこと。企業によっては、学生に「他社に逃げられる」場合があるので募集人員より少し多めに内定を出すが、結局実際に入社した人数でカウントする ©iStock.com

 充足率が低いということは、それだけ新入社員の獲得を予定通りに進めるのが困難になっていることを意味します。

 つまり、採用の場においては、人手不足が続いています。景気がいいのですね。

 充足率が極端に低かった場合、企業によっては、しばらく経ってから中途採用に乗り出します。就職活動する人には、ここでもチャンスがあります。