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「過干渉な親に『裏切者!』と責められ…」“穏健派キッズ”の10代男女がそれでもトー横に通う「切実な理由」とは…

genre : ニュース, 社会

 11月のある日、11歳の少女は地元・岩手県から片道切符でトー横の広場にやってきた。荷物はほとんどなく、スマートフォンすら持っていなかった。両親から行方不明者届が出されたことで歌舞伎町で一夜を過ごすこともなく警察に保護されたが、こうした例は枚挙に暇がない。トー横の事情に詳しい男性はこう語る。

かなり幼く見える少女たちがスーツケースにリュック姿で広場を訪れることも

「広場のすぐ近くには、フロントを通らず部屋にいけるビジネスホテルがあります。歌舞伎町に居ついたキッズは仲間を集めて、1泊5000円のホテルに5人くらいで宿泊することを繰り返しています。最近も家出した小学6年生の女の子が来て、泊めてもらおうとしたけれど部屋主の男性に『1000円払わないとダメ』と断られていました。そして部屋主は『じゃあ、今から案件(パパ活)探すから』と……。小6なんて本当にただの子供ですよ?」

家出して飛び込んだシェアハウスでトー横を知って

 歌舞伎町・新宿東宝ビル横の広場などに集う少年少女たち、通称“トー横キッズ”。日本中から集まる彼らは、SNSなどでトー横の存在を知り、地雷系ファッションで踊る動画などを見て、歌舞伎町を目指す。

 ただトー横キッズと言っても、その“生態”は多様だ。有名なのは歌舞伎町のビジネスホテルやラブホテルで大麻、煙草、酒、市販薬でのオーバードーズ(OD)を繰り返す荒れた生活を送るキッズたちだが、「場の雰囲気を楽しむだけ」という穏健派もいる。

ODをして一般人に暴行を加えたキッズ。青い色は薬の成分だという

 東京圏の高校に在籍するA子さん(17)は、今年9月にトー横に通いはじめた。きっかけは家出して飛び込んだシェアハウスで知り合った友人にトー横の話を聞いたことだという。