榎本教授の研究によると、積極的な呼び掛けが中止され接種率が激減した世代で、HPVウイルスへの感染率が急増していることが分かった。
新潟大学 特任教授 榎本隆之医師:
検診にも来られない方で知らない間に細胞診異常が出ている人は、今後10年、20年後に実際に発がんされていると。場合によっては、かなり進んだがんになっている可能性はあり得ると思いますね
「9価ワクチン」も定期接種の対象に
感染率の急増を受け、国は2022年4月から接種の積極的な呼び掛けを再開し、チャンスを逃した世代も無償で受けられる「キャッチアップ」制度を開始。
さらに2023年度からは、9つの型のウイルスに対応した「9価ワクチン」も定期接種の対象にする方針を決めた。
こうした動きを受け、再びワクチンを接種する人が増え始めています。梅田のクリニックには、2022年の春以降、およそ250人が接種に訪れました。
キャッチアップで接種(21):
自分にも関係ある病気だと思うので、今のタイミングで打つことにしました。友人も16歳未満で打っていたりしていたので、それを聞いて、私ももうちょっと早く打ったら良かったなとか思います
中には、よく考えた末に接種にやってきたという14歳も…
14歳:
友達にも打った人が数人いて。結構TikTokとかSNSでも『打つべきか?』みたいなのが流れてきたときがあったから、打った方がいいんかなって
母親:
副作用とかも不安はあったけど、調べているうちにそうじゃないんじゃないかと思って。先進国と比べても、打ってない人が日本が多いので、打っていくべきかなと
W Feminaクリニック 宮崎綾子院長:
性交渉で、8割以上の人が1回は感染するといわれているありふれたウイルスですので、安全性に対する懸念を完全に払しょくするのは難しいかもしれないですけど、それよりは打つことのメリットを大切にして考えていただけたらと思います