テツ プレッシャーはありました。僕は、いつも元気な姿で前に出ているから、普段でも“陽キャラ”と思われているフシがあって……。
実際の僕は、飲み会に行ってもあまり喋らないし、何なら注目されたくないタイプです。でも認知度が上がったことで、普段の自分を見られた時に、不思議に思われたらどうしようと考えてしまう。だから素の部分を見せないように、極力人にも会いたくなくなって……とにかく逃げていました。あの頃はどこにも自分を出せず、辛かったですね。
――でも、トモさんが歌い手として前に出る形にはならなかったんですね。NHKのど自慢チャンピオンになったこともあるなど、トモさんも歌はうまいのに。
トモ テツはギター弾けないんですよ。練習してと頼んでもしない(笑)。
テツ 実はトモが弾いているギターは、僕が中学時代に買ったもの。歌のコンテストの賞金3万円で買ったんですが、Fコードでつまずいてギターは諦めたんです。結局3ヶ月しか弾かなかった(笑)。ただカッコよく言うと、トモが「監督」で、僕は「俳優」みたいな関係性なんです。だから、僕はトモに付いていくだけ。
「紅白出場」では瞬間視聴率50%を記録
――そして2003年の流行語大賞を受賞。年末には54回NHK紅白歌合戦にも出場し、瞬間視聴率で3位(50.1%)を記録。1位は大トリでSMAPの『世界に一つだけの花』(57.1%)、2位が小林幸子さんの『孔雀』(50.6%)でした。
トモ 僕たちはその頃毎年10個目標を立てていて、紅白歌合戦に出るのが最終目標でした。僕は本気で、テツは半分冗談だったらしいんですけど(笑)。
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