「渡辺は辞めたC子さんの卑猥な写真を、事務所に貼り出したりラインで共有してきたり、私たちスタッフの目に触れるようにわざとばらまいていました。『(C子さんの退職)事件を忘れないようにしよう』と、おかしな理屈をこねていました。それでいて別の時には『C子が自分からこんな写真を送ってきた』と、まるで彼女が自発的に撮影したかのような言いぶりでとぼけてもいた。『警察に相談に行かなきゃ』と言って、実際に警察署に行きそのような写真を見せてきた、とも言っていました」(Aさん)
「渡辺はスタッフだけではなく、利用者の未成年の男性にまでC子さんの写真を『こんなの見たこと絶対に言うなよ』とおどけながら見せびらかしていました。」(Bさん)
障害のある10代の利用者にも、繰り返し行ったわいせつ行為
渡辺被告の異常な性的搾取の対象は職員だけにとどまらない。「あおい相談室」を利用する障害を持つ女性たちにも向けられていた。
「彼は常日頃から、『会話もできないような重度の障害者の扱いが得意だ』と言っていました。昔、若い女性の障害者を養子にしようとしたトラブルがありました。10代の女性利用者のE子さんには重度の知的障害があり、グループホームに入っていたんですが、渡辺はE子さんにこの施設を脱走するようそそのかして逮捕されたこともあるんです。E子さんの訴えはすさまじいものでした。親子のマッチングと称する渡辺と、その妻との3人で無理矢理風呂にいれられたところ、いきなり下半身を触られたんだそうです。渡辺は彼女を養子にしようと、役所や裁判所で手続きしていましたが、E子さん本人が拒絶したことと渡辺は逮捕されたことで立ち消えになりました。
それでも諦めない渡辺は、別の10代の女の子のF子さんを狙った。睡眠薬を飲まされ、いたずらされていました。警察に押収された渡辺のパソコンにはF子さんが被害にあっていることが確信できる写真が残されていたそうです。彼女は施設を抜け出して、たびたび渡辺の自宅兼事務所に外泊していたんです。渡辺はF子さんの親が許さなかった携帯を買い与えて、懐柔していた。自宅の2階にはF子さんの部屋があったほどです。そして彼女をも養子にすることを目論んでいた」(Bさん)
長女や次女、妊娠中の子供まで狙われて
A子さんも続ける。
「うちの長女と次女にはADHDや自閉症があるので、渡辺の相談支援を受けていたのですが、狙われていたと思います。3人目の子供を妊娠している最中には、『(その子供を)くれ』とラインに送ってきました。なんでこんなやつに自分の何よりも大切な子供をあげないといけないのだろうかと、この言葉で渡辺の支配から一気に目が覚めた感じがあります」
スタッフや利用者への筆舌に尽くしがたい性加害疑惑。渡辺被告というのはどのような人物なのだろうか。