道端カレンは2021年から本格的なボディメイクを始め、さまざまな大会で優勝・入賞するなど、結果を出し始めている。
「もっとマッチョになりたい」「バッキバキで全然かまわない」と言わしめる、ボディメイクの魅力とは。初めての大会で選手の体を見たときに、なぜ感動したのか。
この記事ではより《筋肉》にフォーカスして、本人に話を聞いた。(全3回の2回目/続きを読む)
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「タレントのお遊び」と思われたくない
――カレンさんの大会の写真を見ると、すごいスタイルで、さすがエリート・モデル・ルック出身だなと。そして道端三姉妹といえば、一般的には「いつも華やかな雰囲気」「セレブっぽい」という印象です。
でも、先ほどから「自分が下手でショックを受けた」「逃げ出したくなった」とおっしゃっていますね。世間の「道端カレン」のイメージとご自身には、かなりギャップがありそうです。
道端 そんなに自信がありそうに見えますか? いつも、私は……「実力で認められたい」と思っちゃうのかもです。
トライアスロンも「お遊びでやってる」と思われたくなくて。やるからには優勝してやる、結果が出るまでやめるもんか、と。
不意に聞こえた、ある女子選手の言葉
――「結果を求めずに、楽しめばいい」とはならない?
道端 そうは思えないんですよね。「チャラチャラしたモデルのくせに」とか「インスタにあげたいからレース出るんでしょ」と見られがちで、いつもそれが悔しくて。
トライアスロンでも、レース前の準備中、全く知らない女性選手が横断歩道の向こうで、「道端カレンだけには負けたくない!」と言っているのが聞こえてきたんです。
――直接聞くのはダメージきますね。
道端 荷物を置いているテントに戻ってから、私、泣いちゃったんですよ。結構心が弱いので。
そういうことがときどきあるので、「自分はちゃんと練習してるんだから、何年かかっても認められたい」という気持ちが強いのかもしれません。
筋トレや食事方法は「人体実験」
――ボディメイクはトレーニングに加え、食事も大切ですよね。増量や減量もさまざまな方法があると思いますが?
道端 私は今、どういう方法が一番自分に合っているのかを試している段階です。たとえば減量は、私の場合は糖質制限より脂質制限のほうが合うかな、とか。ひとつずつ試すのが、人体実験のようで面白いです。
――人体実験。
道端 そうなんです。ひと口に「炭水化物」といっても、お米が合う人とパンが合う人がいたり、一人ひとり違います。
でも、自分に合う方法で正しく行うと、体がどんどん変わるんですよ。だから、日々自分を実験台にして、何が最適なのかを探しています。
――奥深そうな世界ですね。
道端 知れば知るほど面白いです。私はボディメイクを始めるまで、「人の体は加齢と共に老いるのが当たり前だ」と思ってたんですよ。
――違いましたか?