こうして早紀とキスをし、乳房を両手で揉み、乳首を舐めるものの、その手つきはぎこちなく、セックスをしているようには見えません。早紀からはついに「眠たい」と言われ、「いや、本とかビデオではシナリオがあるじゃないですか……」と達也。
つまり、本やビデオで紹介されているマニュアルには「こういうときには、こうせよ」というシチュエーションが設定されているけれど、今はなにも設定されてないから上手くできなかったと言いたいようです。キスをして、乳房を揉んで、乳首を舐めて……というのも、どこかで読んだテクニックなのでしょう。
「おまえの感性を信じろよ!」
「君はそういうマニュアルを信じているわけ?」と僕が訊くと、
「信じてたんですけど……」
「バカ野郎、そんなもの信じないで、おまえの感性を信じろよ!」
「なんかこんなふうに追いつめられるのは、就職活動の圧迫面接以上です。自分の根本的な価値観が……」
「とにかく自分と向き合ってみな。正直な自分を出してみるんだよ」と僕は達也にアドバイスをしました。
ここから彼は淫女隊の本格的な洗礼を受けます。まず早紀の濃厚なフェラで、達也は一言も発しないまま彼女の口の中で2度目の射精。すかさずリーダー格の英子(25歳)が達也のものを勃起させ、咥え込むようにして跨り、本能剝き出しで腰を使います。メスと化した英子の生々しさに達也は初めて声をあげ、イッてしまいます。彼にとっては今までに体験したことのないセックスだったに違いありません。
しかし、淫女隊は手を緩めません。次から次へと彼の上に乗って射精させていきます。彼は途中から意識が朦朧となり、ついには早紀に抱かれたまま動かなくなりました。早紀は微笑みながら、
「彼からすごい安心感が伝わってくる。きっと初めて自分のすべてを出し切ったんじゃないかな」