悪弊は断たれるか。
無修正のアダルト動画をネット上に流出させたとして、元AV女優でタレントの澁谷果歩さん(31)が2月16日、制作会社などに損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
司法担当記者が言う。
「提訴当日、顔出しで会見を開き『業界はきちんと対応する感覚を持ってほしい』と呼びかけた。元AV女優が出演作について裁判を起こすのは異例で、かなりのメディアが集まりました」
澁谷さんは異色の経歴の持ち主だ。青山学院大卒でTOEIC満点、就職先の東京スポーツでは野球担当記者として活動。退職後、14年に足を踏み入れたのがAV業界だった。文春オンラインのインタビューで、
「軽い気持ちで行った面接がAVの入り口だった。事務所の人に『ここまで来たら逃げちゃダメ』と言われて、覚悟を決めました」
と振り返っている。元東スポ記者の肩書きもあって一躍人気女優になった。約750本の作品に出演後、「仕事のマンネリ」を理由に18年に引退。現在はコスプレ姿を披露したり、動画配信などを手掛けている。
「澁谷さんは会見で『今アダルトなことを全くしてない立場で言えば、迷惑なだけ。これまでは流出しても泣き寝入りの状態で、誰かがやらなくてはいけないと思った』と述べ、業界改善に繋げたい思いを吐露していました」(前出・記者)