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ちなみに、下町側に近い水戸駅南口ができたのは1974年のこと。下町のために、というよりは千波湖の埋立地に新たな市街地が生まれたからというのが正しいだろう。市役所が南口に移転したのは、1972年のことである。
「水戸」はいま、一年で一番賑わっている
水戸の街が、一年で一番賑わうのはちょうどいま、2月から3月にかけてだ。
日本三名園のひとつ、水戸偕楽園の梅がちょうど見頃を迎える。幕末史のキーマン・徳川斉昭が開いた偕楽園には、多くの観梅客がやってくる。
偕楽園前には臨時駅・偕楽園前駅が営業し、週末を中心に特急が停まるようになるのもこの時期だ。観梅にやってきた人の多くは、ついでに千波湖でも眺めて、余裕があれば弘道館の見学などもするのだろう。
もちろんそれも楽しいところだが、できることなら少し足を伸ばして上町(上市)・下町(下市)というふたつの城下町も歩いてみてはどうだろう。水戸の町がどのように歴史を刻んできたのか、その一端を知ることができるに違いない。
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