真面目一辺倒だったヤツが本気で遊び始めるとスゴいことになる。その見本みたいな鉄道会社がJR東海だ。
東海道新幹線は三大都市圏を結ぶビジネスの大動脈。ダイヤを厳守し、不測の事態に備えてきた。たとえば地震計は沿線に50カ所、それを取り囲むように21カ所の遠方地震計を設置。さらに山岳地帯や海底に約1000カ所の速報用地震計を設置している。これらを2017年から2021年にかけて、約19億円を投じて設備更新した。ビジネスの移動手段を維持することは、日本の経済を支えること。JR東海にはその誇りと責任がある。
JR東海は、こんな大規模なインフラを使った「遊び」を提供している。その背景にはもちろんコロナ禍がある。出張も通勤も減り旅行も自粛。そんななかで節度を守って新幹線に乗ってほしい。「ずらし旅」「あいち冷やし旅」などの旅行キャンペーンに留まらず、2021年にはコーエーテクモゲームス「信長の野望・新生」「戦国無双5」とコラボした「戦国歴史謎解きラリー」を実施した。そして次は「桃太郎電鉄」だ。
鉄道をテーマとしたボードゲーム「桃太郎電鉄(コナミ)」とコラボ
JR東海は1月30日から3月31日まで、「まるで桃鉄 by JR東海 ~乗って回して億万長者!~」を開催中だ。「桃太郎電鉄」を位置情報ゲームにアレンジして、実際に列車に乗って遊ぶ仕掛け。チェックポイントは駅と駅周辺のスポットだ。チェックポイントで資産ルーレットを回して、総資産額を競う。鉄道とゲームのコラボといえばスタンプラリーが多いけれど、こちらはどうやらちゃんと「ゲーム」しているらしい。
参加は無料、賞品は「桃太郎電鉄のキャラクターアイテム・マドゥ新幹線(参加賞・先着49万名!!)」、資産3億円達成でビールまたは緑茶ひとつ、総資産上位10名にJR東海ホテルズギフトカード6万円、目的地ミッション上級達成でJR東海オンラインショップ「いいもの探訪」の3000円クーポン(先着300名)、飛び賞として、隠し順位達成者にギフトセットをプレゼントする。