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千代田線“ナゾの終着駅”「綾瀬」には何がある?

春からより強烈になった“トラップ”の影が…

2023/03/27

genre : ニュース, 社会,

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もう少し駅から歩く。5分ほどすると町並みは変わり「武道館」が…

 もう少し駅から離れて歩いてみると、5分ほどで商業地ゾーンから離れてのどかな住宅地へと町並みは移り変わる。南側を歩くと、まっすぐ遠くに小さく浮かび上がるのはスカイツリー。西に進むと首都高の高架が見える。その奥には綾瀬川という駅名の由来にもなった川が流れていて、その川の先にあるのは小菅の東京拘置所だ。

 反対に北側に歩くと、真新しいマンションなども建ち並ぶ住宅地の中に、東京武道館なる建物がある。もちろんあの武道館とはまったくの別物で、こちらは1990年にオープンした東京都立の武道館。

 文字通りの武道館ということで、柔道や剣道、弓道、薙刀、空手などの大会が開かれる場所なのだという(もちろんあちらの武道館でもそうですが)。武道・武術以外では、プロレスなどの開催実績もあるようだ。規模としてはまったく九段下の日本武道館には及ばないが、こちらも東京を代表する立派な武道場であることには変わりがないということだろう。

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 ただ、ひとつ気になるのは青梅と青海のごとく、九段下の日本武道館のライブに行こう!と勢い込んで、間違えて綾瀬の東京武道館にやってきてしまった……などという悲劇が起きていないかどうか。綾瀬の東京武道館から九段下の日本武道館へは、千代田線で新御茶ノ水駅、そこから都営新宿線に乗り換えるのが良いでしょう。