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「あこがれ」をゲームに落とし込むこと

――継続という視点では、シリーズ第1弾から、最新作まで、有馬桜子という女性キャラクターが“看板娘”としてずっと出ていますよね。

山口 有馬桜子について、開発チームに伝わっているのは「あこがれの存在にしなさい」ということ。というのも、「ウイニングポスト」は馬主となって、さまざまな人と出会ったり雇用したりしますが、こうした体験は非現実的であり、あこがれですから、秘書の有馬桜子もあこがれにしなければ、と。

 ちなみにシリーズ歴代の有馬桜子を見ると、最初はバブル期を感じさせる外見だったりして、当時の開発者たちをとりまく時代背景が反映されていると思います。

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初期の有馬桜子。全体的にバブリーな雰囲気
「ウイニングポスト10」より。最新作での有馬桜子

 そして「ウイニングポスト8」から、キャラと結婚ができるシステムになったのですが、その時も開発チームで「あこがれの存在と結婚できて良いの?」「でもやっぱり結婚したいでしょう」と議題になりました。

 議論の末に有馬桜子と結婚できるようになりましたが、結婚できる条件は難しくしていますし、結婚したら見た目の衣装にも変化を出して、あこがれの存在であることは変わらないようにしています。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。