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「物件の申し込みをするまで帰さない」「謎の初期費用」「敷金ゼロのはずが…」本当にいる“ヤバい不動産屋”の特徴

2023/04/13

genre : ライフ, 社会

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「謎の初期費用」「敷金ゼロと聞いてたのに…」

「入居時に鍵交換費用を取られたのに、鍵を受け取ったらどう見ても新品ではなかった。あと『室内抗菌処理』とか『24時間サポート』とか、契約時に謎の初期費用を取られた」(31歳、男性)

「契約時に敷金ゼロと聞いていたのに、退居時にハウスクリーニング代と称して家賃1カ月分を取られました」(29歳、男性)

©AFLO

「なるべく初期費用を安く済ませるために敷金0礼金0のゼロゼロ物件に入居したら、退去時に原状回復費用を一方的に請求されて、保証会社のコワモテから『費用を払わないとブラックリスト入りしてもう部屋を借りられなくなるぞ』と脅された」(44歳、男性)

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 これらの悪質な手口について前出のB氏が解説する。

「契約時に室内抗菌処理や24時間サポートなどのオプションを上乗せし、管理会社からバックマージンを受け取る仲介業者は少なくないですね。あと、フリーレントがついているのに入居者に内緒にし、その分の家賃を自分の懐に入れるのも仲介業者の常套手段です。

 こうした悪質な手口のなかでも、とくに初期費用が安い物件は何か裏があると思ったほうがいいですね。たとえば、ゼロゼロ物件は初期費用がそれほど多くかからないので安く感じるかもしれませんが、最終的に、退去するときにその差額を取られることも多い」

 こうした被害に遭わないためには、初期費用の見積もりをちゃんと取り、退去時の原状回復費用がどうなっているかを契約書の特約で確認しておくことが重要だという。世の中には悪質な不動産屋がゴロゴロいる。そのことは肝に銘じておいたほうがよさそうだ。

「物件の申し込みをするまで帰さない」「謎の初期費用」「敷金ゼロのはずが…」本当にいる“ヤバい不動産屋”の特徴

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