「ミッキーとミニーみたい」山田涼介&橋本環奈の“本当の評価”
逆に事務所にとって人気・実力共にリードしていくはずの重要な人材でありながら、難しい局面に来ているのが、Hey! Say! JUMPの山田涼介だろう。今季は『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)で主演・橋本環奈の相手役として、珍しく2番手を務めている。
役どころは巨大企業「新田ホールディングス」の御曹司で、家業の経営を盛り返すために偽装結婚するドS王様キャラ・新田東郷を演じており、橋本との共演が発表されるとSNSなどには「顔面偏差値高」「顔強すぎて画面が割れる」などの歓喜の声が溢れた。
しかし、橋本環奈&山田涼介の整いすぎた顔&小柄具合から色気が感じられず、SNSの一部では「ミッキーマウスとミニーマウスの結婚みたい」とも言われている。おそらくあえて“美しいおこちゃま同士の学芸会”感を出すことでコメディとして振り切る算段はあるのだろうが、山田にとってそれが吉と出るかは疑問符がつく。
そもそも山田は神木隆之介主演の『探偵学園Q』(日本テレビ系/2006年単発、2007年シリーズ)の「天才」リュウを演じた時点で、まだ中学生と思えない色気と陰を放ち、視聴者を釘付けにした逸材だ。古畑任三郎の中学生時代を演じた『古畑中学生』(フジテレビ系/2008年)では物語のメインとして堂々たる存在感と愛らしさ、古畑の原点としての説得力を持たせる器用さも見せた。
しかし、中性的で整った顔と小柄であること、何でもこなせる器用さに反して、事務所のキラキラした主演、あるいは極端な役しかやらせない戦略とが仇になり、30歳を手前に与えられる役柄の幅が狭まってきている印象がある。
そんななかでの『王様に捧ぐ薬指』だ。本人は雑誌のインタビューやテレビ番組でしばしば「芝居のためなら坊主にするのも厭わない」などと語っているだけに、そろそろ事務所は売り方や作品選びを再考しても良いのではないか。