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銀座ロレックス強盗団事件 警察が注視する「車両のナンバープレート」

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裏に熟練した犯罪グループが…

 捜査関係者が言う。

「いずれも横浜市在住の少年らは、闇バイトで集められたと見られる。特に注視すべきは、使われた車両はレンタカーなのに、ナンバープレートは盗難車両のものが付けられていた点。埼玉県川口市で盗まれたものだった。裏に熟練した犯罪グループがいるのは確実だろう」

白い仮面をかぶった強盗〈目撃者提供〉 ©時事通信社

 振り込め詐欺など組織犯罪の手口は、これまで巧妙化の一途を辿ってきた。銀行口座の監視強化が進むと、振込から現金手渡しに変わり、アジトも国内から国外にシフト。ところがここ数年は、詐欺からより捕まりやすく、罪が重い強盗にシフトしているという。

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「警察側の対策が奏功して追い込まれている面はあるが、一方で、犯行グループの中枢が逮捕されないと高をくくって、指示や手口が粗雑になっている裏返しとも言える。実際、警察庁の統計によれば、昨年特殊詐欺で検挙された2469人のうち、犯行グループのトップなど“中枢被疑者”は僅か2%弱の48人に過ぎない」(同前)

 少年らは強盗容疑で再逮捕されると見られるが、当局は首謀者の存在を含め全容解明を急いでいる。

銀座ロレックス強盗団事件 警察が注視する「車両のナンバープレート」

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