〈あらすじ〉
香港のプリンス・エドワード地区にある金都商場(ゴールデンプラザ)は、結婚式に必要なものすべてが格安で揃うショッピングモール。ウェディングショップで働くフォン(ステフィー・タン)は、ウェディングフォト専門店を営むエドワード(ジュー・パクホン)と同棲中だ。
10年前に中国大陸の男性と偽装結婚したフォンは、婚姻が継続中であることに気付き、慌てて離婚手続きに着手する。エドワードからプロポーズされ、結婚式の準備を進めていく中で、フォンは自分に嘘をつけなくなっていく。
〈解説〉
結婚を控えた女性が自分の生き方を模索するドラマ。脚本も手掛けたノリス・ウォン監督の長編デビュー作。「新世代香港映画特集2023」にて上映。93分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆一国二制度の中国と香港の微妙な関係。実際にありそうな話だが、主演女優が終始こわばった感じなのが喜劇味を削ぐ。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆隅に置けない監督だ。月並みに見えた登場人物が意外に清潔な情感を抜き撃ちする。「借り物の時間」の気配も微かに漂う。
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斎藤綾子(作家)
★★★☆☆偽装結婚して渡米し成功したい元夫と、母の愛に包まれた恋人。ぬるく生きたくても現実は過酷。買われた亀のように。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆ロマコメの定石を逆利用した上質の風刺的ドラマ。旧来の価値観への疑問の投げ方が鮮やか。香港映画の新しい波に注目。
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洞口依子(女優)
★★★☆☆香港の太子を背景に「結婚」の欺瞞を問う。英植民地時代の名残。時代遅れ。中国との関係。香港の新たな才能の登場。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
INFORMATION
『私のプリンス・エドワード』(香港)
5月19日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
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