文春オンライン
「え、ここに泊まれるの!?」値段や過ごしやすさだけじゃない…味わい深さがクセになる東日本の“宿泊施設”8選

「え、ここに泊まれるの!?」値段や過ごしやすさだけじゃない…味わい深さがクセになる東日本の“宿泊施設”8選

たまらん日本の宿泊施設【東日本篇】

2023/07/01

genre : ライフ,

note

●スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)

スパリゾートハワイアンズ外観

 1966年、常磐炭鉱の衰退から地域経済を再生させるため、坑内から湧く温泉を利用し、当時の日本人憧れの地“ハワイ”をテーマに建設された、スパリゾートハワイアンズ。その誕生秘話が「フラガール」として映画化されたことも有名だ。

屋内プール、ウォーターパーク

 全天候型巨大屋内プールを中心に、スパエリアや大浴場が楽しめるほか、4種類の宿泊施設、ゴルフ場、グルメにショッピングと、一日中過ごすことができる一大レジャー施設となっている。

一番の目玉、感動のフラショー

 ダンサー育成のための学校まで設立するだけあって、一番の目玉であるのがフラショー。毎日昼と夜に開催され、本格的なパフォーマンスに誰もが見惚れる。圧巻のショーに感化されると、子どもたちはハワイアングッズを手に踊り始め、大人たちはダンサーの写真がついたオリジナル商品を買い求める。

ADVERTISEMENT

館内着はムームー

 ハワイアンな音楽が流れる館内では、用意されたムームーに着替えて過ごすことになる。いくつもあるウォータースライダー、何度も開催されるステージショー、ショッピングエリアでマカダミアナッツを買い、ヤシの木が育つプールサイドでコナビールとロコモコを味わえば、気分は完全にハワイだ。絵に描いたようなハワイ生活に、思わず笑みがこぼれる。

レトロ好きなら一度は泊まってみたい超有名ホテル

●ハトヤホテル(静岡県伊東市)

ハトヤホテル外観

 静岡県伊東の老舗旅館、レトロ好きなら一度は泊まってみたいハトヤ。そんなハトヤには山側に位置する「ハトヤホテル」と、海側に位置する「ホテルサンハトヤ」の2種類があるのをご存知だろうか。

ホテルサンハトヤ外観

 どちらがおすすめかと聞かれれば、それぞれ特徴があるため決めがたく、昭和22年に開業した山側のハトヤホテルは、とにかく見どころが多い。外観はどこか近未来的な姿、館内は赤絨毯やシャンデリアで豪華な演出が施され、部屋を飾る鳩の置物やハト型の茶菓子など、至るところでハトに出会えるのも楽しい。

ハトヤホテル、本館と新館をつなぐ連絡通路 「未来への通路」

 特に本館と新館をつなぐ連絡通路 「未来への通路」は、廊下を渡るとともに未来にまでトリップしそうな、宇宙船を思わせる空間がカッコイイと、訪れる者が必ず撮影したくなる話題のスポット。

ホテルサンハトヤのお魚風呂

 一方、海側のホテルサンハトヤの特徴は、水族館さながらの大水槽が圧巻のお魚風呂。そして毎晩繰り広げられるディナーショーだ。幕が開くと、想像以上に大きな舞台と巨大なカキワリ。歌に踊りに次々と演目が変わり、圧倒的な迫力に全然食事どころではない。見れば見るほど引き込まれ、私は完全に箸を持つ手が止まっていた。

サンハトヤディナーショー

 フィナーレでは「ハトヤの歌」とともに、ハトヤのルーツでもある白いハトが頭上を飛ぶ。すると、あっという間に幕が下りる。同じ舞台を観て、同じように感動し、ハトヤの歌でここにいる全員が一つになる。瞬間、私は気持ちが昂り、泣いていたかもしれない。