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キャベツを蒸す、白菜は生、きゅうりは炒めもの…JA全農広報部が教える、身近な野菜をおいしく食べる“神テクニック”とは

『JA全農広報部さんにきいた世界一おいしい野菜の食べ方』(JA全農広報部 監修)――ベストセラー解剖

2023/07/11
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『JA全農広報部さんにきいた世界一おいしい野菜の食べ方』(JA全農広報部 監修)KADOKAWA

 JA全農(全国農業協同組合連合会)が2019年に広報用のTwitterアカウントを立ち上げ、旬の食材にまつわる最新の話題や調理の工夫を発信し、好評を博している。その投稿の中で話題になったものに、専門家の監修を受けた栄養に関する知識や、料理家によるレシピを追加して一冊にまとめた本が、じわじわと売れ行きを伸ばし、ヒットしている。

「JAさんのTwitterアカウントは、オススメしたいことを丁寧に、それでいて押し付けがましくなく伝える姿勢で、広報として理想的なものだと感じていたんです。なので本のための書き下ろし部分でも、その語り口のイメージを損なわないように心がけました。一度読んだら知識が身について、料理をするときに気軽に試そうと思える。そんな親しみやすい雰囲気の本にしたかったんです」(担当編集者の鎌田怜子さん)

 デザインやレイアウトも落ち着いたトーンで、読む人を選ばない。40~50代の女性が主な読者層だが、男性読者の割合も高い。

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 キャベツは千切りにせず、大きめにカットして蒸すのも美味しい。白菜は煮るだけではなく、焼いても、生でもいける。きゅうりは炒めもので大活躍するし、煮物にも使える。身近な食材の見方が変わる知識が満載だ。鮮度をなるべく落とさない保存法などの、生活の知恵もありがたい。

2022年6月発売。初版7500部。現在13刷5万1000部(電子含む)
キャベツを蒸す、白菜は生、きゅうりは炒めもの…JA全農広報部が教える、身近な野菜をおいしく食べる“神テクニック”とは

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