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「速い曲って、YOASOBIみたいな(笑)?」

──では、もしも「同性婚のカップルに向けて歌をつくってほしい」というオファーが来たら、どうしますか。

坂田 そしたら……普通に歌をつくりますよ。愛の歌をつくればいいんだから。

 男同士、女同士でも、男女でも、愛情はそんなに変わるものじゃないと思う。「2人が愛し合っている」ことにさほど違いはなくて、愛情ってもっと、性別を超えた上のほうにあるんじゃないのかな。

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©榎本麻美/文藝春秋

──では、「今の子どもたちが求めるような、テンポの速い曲をお願いします」というオファーは、どうでしょう。

坂田 速い曲って、YOASOBIみたいな(笑)? あれは、いつもの僕のつくり方と違うから、ちょっと時間がかかるかな。

──「それはちょっと難しい」と断りますか?

坂田 いや、つくるよ。むしろ「1回ぐらい、そういうのもやってみっか」と。

──柔軟ですね。

坂田 別に全然困らない。というよりも、楽しいよ。意に沿わない仕事なんてないもの。僕は「みんなに喜ばれる歌をつくりたい」というのが信条でやってきたので。

©榎本麻美/文藝春秋

──おさむおにいさんのYOASOBI系の歌が番組でかかったら、話題になりそうですね。

坂田 ただ、YOASOBIの歌をちゃんと歌おうとすると、僕には言葉が早すぎるのよ。でも、今の子どもたちは歌えるでしょう? だったらそれでいいと思う。どういうつくり方であろうと、喜んでもらえるなら、僕はいくらでも頑張るよ。

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