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《ジャニーズ性加害》藤島ジュリー社長が被害男性と直接面会…そのとき彼女が語った「謝罪の言葉」とは

『ユー。ジャニーズの性加害を告発して』#2

source : ノンフィクション出版

genre : エンタメ, 芸能, 社会, 読書

知らなかったではすまされない

 そして、性加害問題については文書で説明された。一問一答形式になっているこの文書には僕の名前も載っていた。

――BBCの番組報道、またカウアン・オカモトさんの告発について、どのように受け止めているのか?

「事実であるとすれば、まず被害を訴えておられる方々に対してどのように向き合うべきか、また事務所の存続さえ問われる、極めて深刻な問題だと受け止めました。あらためて事実確認をしっかりと行い、真摯に対応しなければならないと思いました」

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――BBCの番組報道、またカウアン・オカモトさんの告発は事実か?

「当然のことながら問題がなかったとは一切思っておりません。加えて会社としても、私個人としても、そのような行為自体は決して許されることではないと考えております。

 一方で、当事者であるジャニー喜多川に確認できない中で、私どもの方から個別の告発内容について『事実』と認める、認めないと一言で言い切ることは容易ではなく、さらには憶測による誹謗中傷等の2次被害についても慎重に配慮しなければならないことから、この点につきましてはどうかご理解いただきたく存じます」

 性加害が事実かどうかについては、“認める”という言葉はなかった。会社の社長という立場であり、ジャニーズのタレントが契約している、たくさんのスポンサーに対するスタンスもあると思う。

©文藝春秋

――ジャニー喜多川氏の性加害を事務所、またジュリー社長は知らなかったのか?

「知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした。このことを説明する上では、当時のジャニーズ事務所がどのような意思決定で運営されていたかについて、ご説明する必要があると思います。

 週刊文春から取材のあった1999年の時点で、私は取締役という立場ではありましたが、長らくジャニーズ事務所は、タレントのプロデュースをジャニー喜多川、会社運営の全権をメリー喜多川が担い、この2人だけであらゆることを決定していました。情けないことに、この2人以外は私を含め、任された役割以外の会社管理・運営に対する発言は、できない状況でした」

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