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 その後、屋根の骨組みなどが残る自力発電所跡や、燃料を保存していた軽油庫跡、そして霞ヶ浦湖畔に移動してスロープと呼ばれる滑走台跡を案内していただき、見学会は終了した。

自力発電所跡

幸いにも、重要性が認知されつつある「鹿島海軍航空隊跡地」

 終戦から78年が過ぎ、当時のことを語り継ぐ人が少なくなっている。それと同時に、当時の惨禍を今に伝える遺構も姿を消しつつある。鹿島海軍航空隊跡地はプロジェクト茨城によって重要性が認知され、7月22日からは一般公開も始まった。

 その一方で、誰からも注目されることなく、ひっそりと朽ち果ててゆく戦争遺跡も少なくない。70年以上もの間、注目されることなく佇んできた遺構が、解体されたり、自然に崩壊している光景をこれまでに何度も見てきた。

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 鹿島海軍航空隊跡地は、幸いにも声を上げる人たちがいて、遺構の重要性が認知されつつある。

 廃墟がカッコいい、映える写真が撮りたい、どんな動機でもいいので、まずは実際に足を運んで遺構に触れてほしい。何も感じなくてもいいし、その人なりに何か感じることがあったら、それはとても価値のあることだと思う。

写真=鹿取茂雄

INFORMATION

鹿島海軍航空隊跡

茨城県美浦村 大山湖畔公園

土・日曜日のみ開園 9:00~17:00まで

入場料:大人800円 小人300円