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駅からすぐにリゾート!…と、おもいきや…
那須塩原駅から那須高原や那須温泉、塩原温泉などに向けては、バスやタクシーに乗り継ぐ必要がある。歩いて行けなくもない……などというレベルではなく、めちゃくちゃ遠い。だから、那須塩原駅に降り立ったお客のほとんどはすぐに駅前から姿を消す。那須高原が避暑地といっても、高原とはだいぶ離れた那須塩原駅だから、気温は東京とほとんど変わらない。灼熱の那須塩原駅前で、周囲を見渡すと……。
さすが新幹線の駅だけあって、駅前広場はとにかく広い。北側がタクシープール、南側がバス乗り場や一般車の送迎場所になっている。
その間には車両の入れないスペースも大きく設けられ、ど真ん中にはなにやら巨大な鍋がドン。脇の説明書きによると、鎌倉時代初めに源頼朝によって行われた大規模な狩り「那須野巻狩」にちなんだものなのだとか。
那須野巻狩から800年を記念して1994年から那須野巻狩まつりが毎年行われるようになり、その折に巨大な鍋で肉を煮込んだ鍋料理を振る舞う。その鍋が、普段は町のシンボルのごとく、那須塩原駅の目の前に置かれている、というわけだ。
駅から少し離れて歩く。駅前には普通の新幹線駅とちがうある特徴が…
駅から少し離れて歩いてみよう。南北に新幹線(と在来線)が通っており、巨大な鍋がある広場は西口だ。那須高原や温泉も西側にあるから、こちらがこの駅の正面なのだろう。
駅の目の前からまっすぐ西に伸びる大通りは、いかにも地域の玄関口の目抜き通りといった風格を持つ。そして、地方都市の新幹線駅ならではの光景というべきか、周囲にはひたすらたくさんの駐車場が設けられている。