文春オンライン
《内部音声公開》院長が職員向け説明会で「業務量は多いと言えない」「手元に資料がない」を連呼 職員は取材に「隠蔽していたのではないか…」【神戸・甲南医療センター26歳医師自殺】

《内部音声公開》院長が職員向け説明会で「業務量は多いと言えない」「手元に資料がない」を連呼 職員は取材に「隠蔽していたのではないか…」【神戸・甲南医療センター26歳医師自殺】

note

院長らによる職員向け説明会の音声データを入手

 病院の記者会見などによると、高島さんは2020年に神戸大を卒業後、甲南医療センターで研修医となった。2022年4月からは消化器内科の専門を目指す専攻医として勤務。初めて主治医として患者を担当する立場となった。同時期には学会に向けた資料作りも並行して行っていたといい、3カ月ほど休みが無い状態で精神的に追い詰められて昨年5月17日に自宅で自殺したという。

具英成院長(中央)らによる記者会見 ©共同通信社

「報道が出て初めて残業時間が200時間を超えていたと知り、そこまで大変だったんだと衝撃を受けました。職員向けの説明会では、病院側は一切そんなことを言っていませんでしたから…」

 匿名を条件にそう証言するのは、甲南医療センターの現役職員だ。

ADVERTISEMENT

「週刊文春」は、今年3月3日、高島さんの自殺に関連して、職員向けに具英成(ぐえいせい)院長らが行った説明会の音声データを入手した。一体、何が記録されていたのか。

関連記事