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連載危険すぎる中国産食品

中国発「汚すぎるゴミ畑」の実態~農薬の空瓶、点滴パック、注射器まで~

週刊文春記者が見た! 危険すぎる中国産食品 #9

2018/03/23
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一見するとキレイなネギ畑なのだが……

 浙江省を回っても、吉林省と状況は変わらなかった。広大なネギ畑は一見すると、キレイだが、周辺を歩くとがっかりしてしまう。

広大な中国の野菜畑にはたびたび圧倒される

 用水路には木材やビニール袋など、おなじみのものが捨てられていたが、月日が経ったせいなのか、ゴミの上にコケや藻のようなものが繁殖している。また、側溝を農薬の袋がふさいでしまい、水の流れが止まっている場所もあった。 

ネギ畑の近くに流れる用水路はゴミだらけ

 こうした問題は農作物にだけ影響を及ぼすものではない。汚れた川の水は、写真の養鶏場でも鶏の飲み水になっていた。ゴミ畑で収穫した飼料用の農産物は、彼らのエサになるはずだ。せまいケージに詰め込まれた鶏は、不衛生な環境で育ち、抗生物質を大量に投与される。

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汚れた川の水が、養鶏場の鶏の飲み水に

 中国の野菜や鶏肉加工品も日本には大量に輸入される。輸入会社の担当者はもっと現地の状況を確認してから、輸入すべきではないだろうか。

写真=徳山大樹

怖い中国食品、不気味なアメリカ食品 (講談社文庫)

奥野 修司、徳山大樹(著)

講談社
2017年9月13日 発売

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中国発「汚すぎるゴミ畑」の実態~農薬の空瓶、点滴パック、注射器まで~

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