〈あらすじ〉

 天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい戦いを繰り広げていた。その最中、家臣の荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こし、姿を消す。激怒した信長は明智光秀(西島秀俊)、羽柴秀吉(ビートたけし)らを集め、自身の跡目相続を餌に捜索を命じる。

 秀吉は弟の秀長(大森南朋)、軍師・黒田官兵衛(浅野忠信)とともに策を練り、元忍(しのび)の芸人・曽呂利新左衛門(木村祐一)に村重の捜索を指示。秀吉は村重を利用し、信長と光秀を陥れて天下を獲ろうと企んでいた。

 同じ頃、武士に憧れる百姓の茂助(中村獅童)も村を飛び出し、戦場へ向かっていた。

ADVERTISEMENT

〈解説〉

『アウトレイジ 最終章』以来6年ぶりとなる北野武の脚本・監督作。「本能寺の変」を題材に、武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の思惑や野望、運命を、バイオレンスと笑いを織り交ぜて描く。131分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆脇の俳優たちはシッカリとした演技なのに殿(ビートたけし)の演技はあまりにも異質で観ていて落ち着かず。残念です。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆黒澤明というより大島渚の世界を思わせる「男たちの集団劇」。変化球多投のキャスティングと映像の分厚さはさすがだ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★「絶対に見ちゃダメ」と言われそうな無茶苦茶な面白さ。信長の尾張言葉には字幕がほしいほど。秀吉の標準語が残念。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★☆☆☆長年の北野映画ファンとして愕然。怪作との言葉も似合わぬ批評性の喪失に頭を抱えた。加瀬亮など単体では見事だが…。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆冒頭から表面張力あるショットの連続。放たれた矢、泥まみれの群衆、クィアで斬新。加瀬亮の沸点。首斬りは控え目。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©2023 KADOKAWA ©T.N GON Co.,Ltd.

INFORMATION

(KADOKAWA)
11月23日(木・祝)より全国公開
https://movies.kadokawa.co.jp/kubi/