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 ただ、少し離れれば住宅地へと移り変わる。大きなマンションもあれば、戸建て住宅が集まるエリアも。ところどころに公園もあり、草野球場まで駅のすぐ近くに設けられている。実にまったく、首都圏郊外のベッドタウンという言葉以外は当てはまらないくらいの町並みがどこに向けて歩いても広がっているのだ。

 

住宅地を抜け、浄水場の脇からガードを潜って南に向かう

 そんな住宅地を抜けてゆくと、朝霞浄水場という大きな施設があった。埼玉県内にあるが、東京都の浄水場。利根川・荒川の水を都内に供給するための施設だという。電力も水道も、東京はインフラを周辺の県に頼って成り立っているのだ。

 

 その浄水場の脇から武蔵野線のガードを潜って南に向かう。ガードを潜ってすぐに、道は下り坂。坂道の下には黒目川という川が流れていて。そのあたりから景色は住宅地から田畑混じりののどかなものへと変わってゆく。ちょうど黒目川がつくりだした河谷、荒川低地の一部にあたるのだろう。

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 その川沿いには田畑が多く、その合間に中学校や東洋大学の朝霞キャンパス。川沿いを歩いて東武東上線の線路脇に出ると、消防署や産業文化センターなどの公共施設が並ぶゾーンもあった。

 
 
 

 奥には小さな森も見える。この先、さらに南側で道は再び上り坂になって、武蔵野台地へと駆け上る。朝霞という町の中心でいえば、さらにその先の東武東上線朝霞駅周辺なのだろう。

 ただ、朝霞駅の乗降人員は6万人をちょっと超えたくらいで、朝霞台駅の半分にも満たない。鉄道の面からみれば、あきらかに朝霞市の中心は朝霞台・北朝霞。ただ、歴史的には中心市街地はそこではないというわけだ。