ーーアフリカのどちらへ。
Amateras ケニアです。ケニア大使館で、ワクチンを2回打たないといけないんです。それを打ってから行けるようになるまで、ちょっと待機して。で、エジプト経由で行きましたね。
ーーナイロビに泊まって、国立公園や国立保護区のサファリツアーに行く。
Amateras いや、ナイロビ市内は治安が悪くて危険すぎるので行かなかったです。ケニアに着いて、すぐに国立公園に入りました。国立公園内ってイギリス領で、お金持ちが自家用ジェットでそのままサバンナに着陸できる飛行場がたくさんあるんです。
国立公園内にはホテルがいっぱいあって、どれも三ツ星ホテルとか四ツ星ホテルのレベルで。上流階級をターゲットにして、観光が成り立っている感じなんですよ。
ーー小学校低学年でロンドンとブロードウェイでミュージカルを観劇しているくらいですから、英語はできるのでしょうか?
Amateras なんとなくわかる程度です。しゃべるほうは、そんなでもないですよ。まぁ、英語は習っていたので。基本的に慶應は勉強が大変で。塾に行ったりしないと、ついていけないんです。大学はそんなにキツくなかったけど、小中高は大変でしたね。
友達の家が、家っていうよりもアミューズメントパークだった
ーーほかの子たちの家に遊びに行ったりしていましたか。
Amateras 普通に「行くね」って約束して、遊びに行ってました。遊びに行くたびに「家、メッチャでけえな!」って。
辻君って慶應のラグビー部でも一緒だった子がいて、彼はラグビーの日本代表に入ってたんですけど。
辻君の家にはしょっちゅう遊びに行ってましたけど、とんでもなくデカくて。辻君の自室以外に、辻君が遊ぶ用の部屋、辻君がテレビを見たりゲームをする部屋、辻君が寝る部屋があって、トイレも4つか5つあって。地下室もありましたね。そこまで行っちゃうと、家っていうよりもアミューズメントパークに来たみたいになっちゃって。
ーー迷子になりそうですね。
Amateras アミューズメントパークで思い出しましたけど、オリエンタルランドの加賀美さんのご子息もラグビー部で一緒でした。加賀美君の家に行ったら、ディズニーのグッズがたくさんあって。僕、ディズニーが大好きだから、えらく興奮したのを憶えてますね。
そういえば慶應の150周年記念式典って、ディズニーシーを貸し切ってやったんですよね。ディズニーシーのパレードがあって、当時の慶應義塾の塾長だった清家篤さんや学部長が、ミッキーたちとパレード用の山車に乗って手を振ってましたね。
写真=杉山秀樹/文藝春秋