プロ格闘家としても活躍する女優の宮原華音(27)。

 昨年4月の立ち技格闘技「RISE」でのプロデビュー戦にて1RKO勝利を果たした彼女に、入学した空手強豪校の過酷な環境、映画初主演を飾った『ハイキック・エンジェルス』での足首骨折、試合直後にラウンドガールも務めた「RISE」の様子などについて、話を聞いた。(全3回の3回目/最初から読む)

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厳しい部則、ケガ… 1年足らずで高校を退学

ーー私立の空手強豪校に進んだとのことですが、空手で推薦入学を?

宮原華音(以下、宮原) 推薦をもらっていたんですけど、高1まで三愛水着ガールをやらせていただいていて、休むことも多いから「普通に入ります」と言って、そうさせてもらいました。

 やっぱり特待生で入っていろいろと免除してもらうのに、休んだりして迷惑をかけるわけにもいかないじゃないですか。

宮原華音さん

ーー空手部にも入部されたのですか。

宮原 はい。私は東京都の上位だったんですけど、神奈川県の1、2位の子もいて、やっぱり強豪校なだけはありましたね。だから、負けないようにだけはしていました。1年生でレギュラーは絶対に取ると決めていて、実際に取りました。

 もうひとつ決めていたのが、髪を短くしないこと。なんとなくですけど、髪の毛を切らなきゃいけない雰囲気があったんですよ。顧問も「髪なんて、一生懸命やってたら邪魔になるだけだから」みたいなことを言っていて。私だけロングだったので、えらく気まずかったんですけど、ずっとロングだけは守ってました。

ーーなかなか厳しそうな空手部ですね。

宮原 まぁまぁ地獄でしたね(笑)。いまでも同期の子たちには仲良くしてもらってますし、楽しかったことも多いんですが、「そこまでする?」っていうレベルで部則は厳しかったです。恋愛禁止、SNS禁止、LINE禁止。私は通いだったんですけど、駅から学校までの歩く態度とかもチェックされて。顧問が担任だったから、常に監視状態で。

 ケガもしちゃったし、映画の話もいただいたので、その高校を1年足らずで退学して。高2で、日本芸術高等学園に編入したんです。

 

「『ハイキック・ガール!』ヤバい!」とXに書いたら監督からリプが

ーー話が来た映画は、主演を務めた『ハイキック・エンジェルス』(2014年)ですか。

宮原 そうなんですけど、最初から主演に決まっていたとかではなくて「練習に来ない?」って誘われたんです。この話には前振りがあって、私が武田梨奈さんが主演した『ハイキック・ガール!』(2009年)を見てものすごい衝撃を受けたんですよ。

 で、Twitter(現X)に「武田梨菜さん、すごい! 『ハイキック・ガール!』、ヤバい!」って書いたら、その監督を務めた西冬彦さんがエゴサしてたみたいで、「じゃあ、今度一緒に練習してみない?」的なリプが来て。