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登録車含むオールジャンルでも、2021年こそトヨタヤリスに1位を譲りましたが、前述通りヤリスとヤリスクロスとの合算であることを考えると事実上の単一ボディ販売1位。オールジャンルでもN-BOXは7年連続で1位に輝いたことになります。

この全高1.7メートル台で両側スライドドアを持つ軽スーパーハイトワゴン市場は2003年にダイハツ・タントが生み出したものですが、室内の広さ感はヘタなリッターカー以上で質感でもN-BOXが軽レベルを超えたものを生み出してしまいました。

安くて広くて質が高くて良く走る。そういう意味では今このジャンルを超えるものはないのです。

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スペーシアを選ぶお客の特徴

現チャンピオンとも言うべき新国民車、3代目N-BOXに真っ向から挑んでいるのが3代目スペーシア、という構図になります。

元祖ダイハツ・タントもありますが例の認証問題で販売を控えていますし、日産ルークスと三菱デリカミニは少々個性派路線。

ただし、スペーシア開発責任者の鈴木猛介さんによると「うちのお客さまはN-BOXさんとは少し違うと思います」と。

N-BOXがホンダ・フィットやシビックからのダウンサイザー客を多く抱えているのに対し「スペーシアは既存のスズキ軽からのステップアップが多い」とか。

具体的には軽ベーシックのアルト、セミトールのワゴンRなどからのステップアップで、つまりスズキの軽ヒエラルキーの中で最も広く便利でクオリティの高いクルマがスペーシアというわけなのです。両車は目指しているイメージがかなり違うのです。

対照的な外観

今回最初にチェックしたのはエクステリア。このカテゴリーでは大抵のクルマで「標準」と「カスタム」と2つのデザインが選べます。

「標準」の車同士で比較すると、N-BOXは今まで以上にシンプル&クリーン路線で攻めています。あえて言うと「オシャレ雑貨」路線です。

例えばフロントマスクはシンプルな丸目LEDヘッドランプとボディ同色グリルの構成。グリルには電子レンジのようなドット風の穴があいており、ボディサイドの抑揚もシンプル至極。無印良品の家電コーナーに置いてあってもまるで違和感のないデザインです。