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聞けば、消費税の軽減税率導入以降、コンビニでは弁当やカップ麺を店内で食べる人が減り、駐車場の車内で食べる人が増えたとか。

それを知ったスペーシア開発責任者の鈴木エンジニアは、決してオシャレではありませんがダイニングテーブル代わりにタナを用意したのです。

そのほかスペーシアはN-BOXにはないエアコンの冷気をリアに送る「スリムサーキュレーター」や「リア席UBS」に加え、前代未聞の「マルチユースフラップ」を初装備。

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これは広いリア席を持つ軽スーパーハイトならではの新機能で、座面前に付けられたフラップを伸ばすと、高級車のオットマンさながらにひざ下を支えることができます。まさしく軽自動車ならではのアイデア装備。

内外装共によりオシャレ家電化したN-BOXに対し、より便利に道具化したのがスペーシアの真の姿なのです。

インテリアカラーや樹脂パネルもN-BOXの方が上質ですが、スペーシアはブラック樹脂に加えてカフェオレ色や茶色を使った3トーン構成。質感ではやはりN-BOXに分がありますが、ギミック感やインパクトではスペーシア。

方向性が異なるなかなか興味深いバトルとなっているのです。

上質感ではN-BOXだが…

最後に走りも方向性はかなり違います。

N-BOXもスペーシアも骨格は基本旧型のリファインですが、新型N-BOXがターボ&ノンターボ共にパワースペックキープで燃費のみ微妙に上げ、その代わりに乗り心地やハンドリング、静粛性と目に見えない質を上げています。

それに対し、新型スペーシアはノンターボに低燃費エンジンを投入したと同時に全車マイルドハイブリッド化。加えCVTの改良や低燃費タイヤの導入により、クラストップの燃費性能を獲得

具体的にはノンターボのWLTC燃費は最良23.9km/LとN-BOXより2.5km/L以上良く、ターボは21.9km/LとこれまたN-BOXの1.5km/L以上良いのです。かたや逆に乗り心地は旧型と変わらずか、特にターボモデルは硬めになった印象で、やはり上質感ではN-BOXに軍配。