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平成の時代で人口が倍増、転入数も出生数も増加傾向をキープ…って、なぜ…?

 それが功を奏し、平成の初め頃には1400人前後だった村の人口は、いまでは3000人を超えるまでに増えている。2010年度時点での15歳未満の人口比率は21.8%で日本一。平均年齢も40歳代で、いまでも転入者数や出生数も増加傾向をキープし続けている。

 年代別人口構成を見ても、男女ともに働き盛りの40代から50代がボリュームゾーン。他の都市では高齢者に偏りがちな人口ピラミッドも、これが日本の村なのかと思うくらいに若い世代の比重が大きくなっている。

 富山の中心市街地まで富山地鉄で15分という利便性、またのどかな田園風景の中にあること、子育ての環境が整っていること、住宅地などの造成が続いていること。いくつも要因は挙げられるのだろうが、少なくともここまで人口を増やし続けている村は他にない。

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 村どころか日本中で“衰退傾向”が顕著になった平成の30年間。そこにあって、いち早く対策に本腰を入れて人口を増やしてきたというのは、先見の明があったというべきか、それとも他の町が何もしなかっただけというべきか。